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ピルを摂取しながらの喫煙は血栓症のリスクを高めることになるので注意

2020年06月24日
公園で散歩している女性

ピルの重篤な副作用に血栓症があります。血液の中には血小板と呼ばれる成分があり、血管に傷がついた場合、修復しようとしてその部分に集まります。この段階で血栓は作られるのですが、この血栓が何かしらのことがきっかけではがれてしまうと血液を通して体の中を浮遊し、血管内にコレステロールなどが付着して、スムーズに流れることができない場合、脳の血管が詰まると脳梗塞に、心臓の血管が詰まると心筋梗塞になります。足など静脈部分につまりが生じることも多く、特にふくらはぎや足の表面に起こりやすいです。

このような血栓症は長いこと体を動かしていない人もなりますが、妊娠中や出産後、けがや悪性腫瘍の人も注意が必要で、ピルを服用している人も要注意となります。特に喫煙している人は血栓症になるリスクが大変高く、非喫煙者と比べても明らかに高くなっていることが判明しており、そのためピルを服用するためのガイドラインには、35歳以上で1日に15本以上喫煙している人はピルを服用することはできない、15本未満であっても喫煙者はピルの使用を推奨できないと定めています。

ピルを服用するとリスクが高くなるのは、成分の中に血液を凝固させる作用があり、特に影響が出やすいのが服用を開始してから3ヶ月以内となっているので、多くの婦人科では、3ヶ月を過ぎるまでは1ヶ月ごとに血圧測定や問診を行っており、体に変化がないことが確認された場合のみ、さらに1ヶ月分を処方しています。

喫煙をしているのにピルを服用した場合、喫煙をしていない人と比べると約167倍も血栓症のリスクが高くなります。ピルには血液を固める作用があり、血栓症のリスクを高めますが、タバコも高める原因となっています。タバコの原因としてはニコチンと一酸化炭素の2つが大きく関係しており、ニコチンは血管を収縮させる作用が、一酸化炭素は、血液中にあるヘモグロビンと結びついて酸素不足させる作用があります。ガイドラインにおいては1日15本以上であるとリスクが高くなるとしていますが、数本であってもリスクはあるので、ピルを服用する場合はできるだけ禁煙をした方が良いです。

なお、ニコチンが含まれていない電子タバコは影響を及ぼすことはありませんが、タバコの葉を加熱して、そこに発生する水蒸気を吸うタイプの電子タバコは影響を及ぼします。有害物質はほとんど含まれていないものの、ニコチンは含まれているので注意が必要です。